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双頭の蛇 (栗本薫)[そうとうのへび]
『双頭の蛇』(そうとうのへび)は、栗本薫によるミステリ小説。 == 概要 == 今なお封建時代の影響が色濃く残る、閉鎖的な地方都市で起こった殺人事件を巡るミステリ。 講談社が企画した複数の作家による「推理特別書下ろし」シリーズの1作品として、1986年12月10日に単行本(上巻:ISBN 4-06-193951-3、下巻:ISBN 4-06-193952-1)として刊行された。のち、1989年12月15日に講談社文庫版(上巻:ISBN 4-06-184582-9、下巻:ISBN 4-06-184583-7)が刊行されている。表紙は、単行本版、文庫版ともに福田隆義が担当している。 文庫版巻末のあとがきによれば、本書が最初に執筆されたのは、栗本が23、4歳の頃〔同著者のエッセイ『マンガ青春記』(中島梓名義)によれば、1976年頃。〕である。当時、栗本が熱心なファンであったロックバンド「紫」のメンバーをモデルとして登場人物の造形をした作品で、当初は『真空都市』というタイトルであった。400字詰め原稿用紙にして600枚程度を書いた時点で執筆は長らく中断していたが、「推理特別書下ろし」企画に参加するにあたって改稿し、さらに200枚程度を追加し、現タイトルに改題して出版された。 本作の舞台となる架空都市「平野」は、伊集院大介シリーズの『早春の少年』、伝奇小説『神州日月変』など、栗本の多くの作品に登場している。この「平野」について栗本は、本書の文庫版あとがきの中で、「エラリー・クイーンの「ライツヴィル」を意識」したものであると述べている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「双頭の蛇 (栗本薫)」の詳細全文を読む
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